預金残高は決算時に要確認。「銀行残高≠帳簿残高」なら差異原因を必ず追究すべし

預金の残高は、決算時においてチェックが必須です。

預金は取引(入出金)の都度、銀行によって記録されるので、通帳や残高証明書によって実際の残高を確かめることができます。
通帳や残高証明書の残高と会計処理データ上の預金残高(以下、帳簿残高)が一致していることを確かめることは、決算における基本手続です。

決算においては、必ず

 

預金の通帳残高または残高証明書の残高と帳簿残高が一致していること

 

を確かめましょう。

 

残高が一致しない場合

一致していなかった場合には、原因の確認が必要です。

【会計処理の入力漏れや金額の入力ミスがないかどうか】を中心に確認することが必要になります。
もしも入力漏れや入力ミスが発見された場合には、会計処理の追加・修正を行うようにしましょう。

預金は、通帳または残高証明書上の残高が基本的には最終的な決算書上の残高になりますし(例外もあります)、通帳や取引履歴によって会計処理の漏れやミスの有無を確認することができますので、「原因不明ということはない」というスタンスで確認する必要があります。

 

決算時における必須の手続である

『「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト』および『「中小企業の会計に関する基本要領」の適用に関するチェックリスト』のいずれにおいても

 

残高証明書又は預金通帳等により残高が確認されているか。

 

という確認項目があり、決算書の信頼性を確保するうえでも必須の手続の一つです。
必ず確認するようにしましょう。