決算・財務

有価証券の期末評価について

有価証券の期末時の評価についてです。 ここでは、『中小企業の会計に関する指針』(以下、『指針』)と『中小企業の会計に関する基本要領』(以下、『基本要領』)を取り上げます。   評価方法と評価基準 評価については、「評価方法」と「評価基準」という言葉があります。 「評価方法」とは、取得原価の異なる同...
決算・財務

仮払金、立替金、未収入金(未収金)の残高の内容・状況は決算の都度確認すべし

貸借対照表の流動資産の中に、仮払金、立替金、未収入金が計上されていることがあります。 残高がある場合には、その内容や状況を確認しておくようにしましょう。 仮払金 仮払金とは、決算時点ですでに支出(支払い)をしているものの、自社の費用とすべきか、あるいは取引先に請求するか等の取扱いが確定...
決算・財務

売掛金の期末残高について注意したい8つのポイント

売掛金期末残高については、主に以下の8点について注意しましょう。 1.架空または簿外の売掛金はないか 「計上してはいけないのに計上している売掛金や、計上しなければならないのに計上していない売掛金はないか」 ということです。 架空の売掛金の有無は、まず売掛金全体の残高の...
税務

「減算」と「控除」は同じようで違う。減算≠控除

税務において、ある金額からある金額を差し引く際に「減算」と「控除」というものがあります。 どちらも「ある金額からある金額を差し引くこと」という意味で共通していますが、全く同じではなく、違いがあります。 「減算」は差し引いた金額がマイナスでもOK 「減算」が出てくるのは、主に法人税申...
決算・財務

現金残高はこまめに要チェック。「実残高≠帳簿残高」はマズい

社内の現金(小口現金)残高は、帳簿上(会計データ上)の残高と一致していますか? 現金の帳簿上の残高と実際の残高が常に一致しているようにするためには、こまめなチェックが不可欠です。 現金の残高が合わない理由 現金の帳簿上の残高と実際の残高が一致しないのは、大きく ★ 現...
決算・財務

預金残高は決算時に要確認。「銀行残高≠帳簿残高」なら差異原因を必ず追究すべし

預金の残高は、決算時においてチェックが必須です。 預金は取引(入出金)の都度、銀行によって記録されるので、通帳や残高証明書によって実際の残高を確かめることができます。 通帳や残高証明書の残高と会計処理データ上の預金残高(以下、帳簿残高)が一致していることを確かめることは、決算における基本手続...
決算・財務

『中小企業の会計に関する基本要領』の概要

『中小企業の会計に関する基本要領』(以下、「基本要領」)は、中小企業が会社法上の計算書類等を作成する際に、参照するための会計処理や注記等を示すものとして、中小企業団体等で構成される「中小企業の会計に関する検討会」によって策定されたものです。 基本要領の位置づけ 基本要領は、計算書類等の開...
決算・財務

『中小企業の会計に関する指針』の概要

「中小企業の会計に関する指針」は、日本税理士会連合会、日本公認会計士協会、日本商工会議所及び企業会計基準委員会の4団体が、法務省、金融庁及び中小企業庁の協力のもと、中小企業が計算関係書類を作成するに当たって拠るべき指針を明確化するために作成したものです。 作成された背景 株式会社における...
決算・財務

債権やモノを多く保有することに伴うリスク

債権やモノが増えると、貸借対照表上の資産の部の金額が増加することになります。 しかし、債権やモノを保有するということは、その分だけお金を別の形に変えて持つことを意味しており、お金になって戻ってこないリスクを抱えることも意味します。 リスクがなく、額面そのままで評価される資産はキャ...
決算・財務

在庫に関してやらない方がいいこと

在庫は、将来販売することによって「在庫購入(製造)金額プラス粗利益」に相当する現金を得るために保有しているものです。 一方で、在庫はお金を払って購入・製造したものであり、資金繰りの観点からは少なければ少ない方が良いです。 しかし、在庫を少なくすることは、「販売できるのにできない」という販売機...